チャンス逃してない?契約社員ってだけで応募しないのは損してる
- 契約社員の仕事って本当に大丈夫なの?
- いきなりクビになることもあるんじゃない?
今回は、そんな疑問にお答えします。
- 契約社員のメリットデメリット
- 契約社員を選んでもいい人とは?
- 企業を選ぶ際の注意点
契約社員って良いイメージが無いですよね。
家族や友達にどう説明していいのかわからないですし、ある日突然仕事を失うのではと考えると夜も眠れません。
中には、契約社員になってはいけないと言う人もいるでしょう。
とはいえ、転職活動をしていれば、契約社員の求人も検討しなければいけない場面もでてくると思います。
そこで本記事では、社会人歴10年、未経験の契約社員スタートから正社員へ転籍実績のある私が「契約社員スタートを選ぶべき人と注意点」について網羅的に紹介!
本記事を読むことで、契約社員のメリット・デメリットが良く理解できると思います。
私の経験も踏まえ、本音ベースで紹介します。ぜひ最後まで見ていってください。
契約社員とは?
契約社員って結局何なの?
と疑問に思っているいう人に向けて、私から簡単に説明します。
契約社員とは、ズバリ「期間が決まっている更新型の雇用形態」のこと。
正社員は期限の決まりがなく、働き続けてくれる限りぜひ!というスタンスに対して、契約社員は1年更新とか期間が決まっている働き方です。
スポーツ選手みたいな感じですね。1年契約、年俸〇〇万円+出来高払いみたいなことはないですが…
契約社員は「有期労働契約」とも呼ばれていますので覚えて起きましょう。
契約社員は期間が決まっている雇用形態。なので、会社の状況によっては更新されないリスクがあります。そこで有期雇用されている社員には、無期転換ルールというのを国が定めました。
これは通算5年有期として働いたら無期雇用(正社員)になれますよ〜というルールです。(パートやアルバイト、派遣社員も対象)詳しくは厚生労働省のHPにて。
契約社員になってはいけない?
契約社員を選ぶべきか否か、悩んでいるあなたに結論から言います。
未経験から挑戦するなら契約社員は賛成
ただし、ずっと契約社員で働くことはオススメしません。
契約社員は、正社員と比べて有期雇用です。なので、いつかは契約更新されない可能性(実質クビ)もあるし、世間的なしがらみもでてきます。(結婚とかローンね)
ですが、未経験職種への足がかりとしてスタートするなら大アリです。
- 未経験の仕事にチャレンジしたい
- 自慢できる学歴やスキルもない
- 正社員で応募できる求人が少ない
そんな人は未経験からキャリアをスタートする足がかりとして、契約社員スタートの仕事を選ぶのも良いでしょう。
何を隠そう私も接客業から転職した時は、契約社員スタートで営業の仕事に転職しました。
その後、働き始めてからちょうど2年で正社員へ転籍。今も正社員として働いています。
なので頭ごなしに「契約社員ダメ!ゼッタイ!」なんて言わないです。
ただ、企業の選び方には気を付けないといけませんよ。それは後ほど解説します。
メリット・デメリット
契約社員は、期間が決まっている働き方をします。
正社員と比べて、安定性に欠けるのは一目瞭然。しかし、一方的に契約社員になってはいけないとは言えません。
契約社員になることで、それぞれメリットとデメリットがあります。以下では私が感じたことを踏まえて、それぞれ詳しく説明します。
メリット
- 柔軟性
- スキルアップ
- 未経験から挑戦
割り切って働ける
契約社員は正社員の仕事と比べ、業務を明確に切り分けられているケースがほとんどです。
正社員の人が、1〜10やること(たまに接待という延長戦もある)を契約社員の場合は、1〜3までのように業務が明確になっています。
仕事の都合をつけやすいので、趣味や副業、プライベートに全振りしたい人にはメリットが多い働き方となります。
あえて、契約社員を選ぶ人もいますよ。
スキルアップ
何か専門的なスキルを身に着けたい人は、契約社員を選ぶことで色々な職場を経験しやすいです。
正社員の場合は辞めるのに一苦労どころか、三苦労くらいすると思います。
しかし、契約社員の場合は契約期間が決まっているので、契約と共に「更新しません」の一言でおさらば完了。
専門的なスキルを必要とするエンジニア、デザイナーなんかに多い選択肢ですね。
私の知人では、箔をつけるために契約社員として大手に入社する人もいました。
未経験から挑戦しやすい
未経験で挑戦する際に、契約社員としての入口で募集しているケースがあります。
正社員として採用するにはハードルが上がっちゃうけど、契約社員としてなら未経験ウェルカムな企業があります。
これは私のケースですね。
当時は接客業だけの経験で、何をやるにも未経験だったので契約社員として大手企業に入社しました。
契約社員で採用される場合は、
- 未経験OK
- 学歴不問
- 人柄採用
のケースが多いので、未経験からチャレンジしやすいメリットがあります。
デメリット
反対にデメリットはどうなのよ?
気になっている人も多いと思うので、私の実体験も含めて紹介しますね。
デメリットについても同様に3つあります。
- 安定性の不足
- 賞与がない
- 肩身狭い
安定性の不足
契約社員は働ける期間が決まっているので、会社の状況によっては更新されないこともあります。
安定性という面では若干心配な雇用形態ですね。
正社員の登用制度がある働き方であればまだチャンスはあります。しかし、プロジェクト単位で雇用される場合は、ある日突然ということは全然あると考えた方がよいでしょう。
最近でいうと、キャッシュレス決済(ペイペイや楽天ペイなど)の導入を提案する営業プロジェクトがありました。
一気にサービスを広めるのが必要なプロジェクトは、まさに1〜2年の有期で契約されて、普及されればサヨナラという感じだったと知人から聞いています。
逆に言うと期間限定でしかできない仕事ですからね。組織本体以外は、契約社員や派遣社員がメインだったようです。
賞与がない
契約社員の場合は、賞与がない会社がほとんど。
賞与や福利厚生の面で、正社員と違っているのは大きなデメリットになりますね。
契約社員の場合は月給×12か月、後は交通費など基本的な支給のみというケースがほとんど。
賞与の楽しみがないのは味気なかったです。
余談ですが、私の場合、契約社員から正社員になって、なぜか契約社員の時よりも月給が下がってしまいました…。
結果的に賞与が含まれるので、トータルの年収は上がるよっていう感じだったのですが、個人的には痛かったのを覚えています…
雇用形態が切り替わる時にデメリットが発生する場合があるので、しっかり確認しておきましょう。
肩身が狭い
職場やプライベートでは、少しだけ肩身が狭く感じる瞬間がありました。
「仕事何しているの?」って聞かれたときに、あえて言う必要はないですが「契約社員で〜」とはなかなか言えませんでした。(特に合コンやデートの時…!)
ヒエラルキー的なものではないですが、自然と契約社員でいることを隠していた自分がいたのは事実です。
更に職場では、なんとなく「あの人は契約社員だから」みたいな風潮もありました。なので、職場やプライベートで若干肩身狭かったというのが強いていうデメリットでしょうか…
余談|契約社員だったら賃貸やローンは厳しい?
契約社員だと賃貸とかローンの審査が通らないんじゃない?
って心配をする人がいますが、「あまり関係ない」というのが結論です。
もちろん、審査の内容としては盛り込まれるかと思いますが、契約社員=通らないということではありません。
審査で見られているのは、支払い能力があるか、否かです。
雇用形態だけじゃなくて、
- お金の滞納歴や粗相
- 自分に見合った家賃、ローンの額
- ある程度の年収、貯金
ということを見て、審査をしています。なので、雇用形態だけを悪く言わないようにしましょう。
賃貸であれば、私が契約社員の時でも問題なく契約できました。
家や車を買うような大きな額になると審査は厳しくなるでしょう。しかし、賃貸や少額のローン程度なら問題ないと思います。
契約社員を選んでも良い人
契約社員は、ある条件にマッチする人には魅力的な選択肢となります。
以下は、契約社員を選んでも良い人の例を挙げていきます。
未経験から挑戦したい仕事がある
契約社員としてのポジションは、新しいスキルや経験を積むチャンスがたくさんあります。
特に未経験の分野で挑戦したい人にとって、契約社員からでも挑戦できるのは大きいですね。
本来であれば、大卒以上、経験者で採用するような求人でも契約社員スタートなら未経験でもOKという会社は意外とあります。
未経験でも挑戦したい仕事があれば、契約社員だったとしても前向きに検討しましょう。
自慢できる学歴、スキルが無い
自分の学歴やスキルが無いと悲観している人もいると思います。
いざ、応募したいと思った求人が大卒以上だったり、〇〇の経験が必須と書いてあったり…
契約社員からのキャリアであれば、未経験と同様に緩和されているケースがあります。
まずは契約社員からスタートして、経験やスキルを積みたいと考えている人は、積極的に契約社員募集の求人に応募すると良いです。
一定の実績や経験を積んだ後、正社員としてのチャンスをつかむことができるかもしれません。
【関連記事】接客業しかしたことない人は転職できるのか【誰も教えてくれない転職のリアル】
正社員求人で内定にならない
できれば正社員が良いと思う人が大半なので、正社員での募集はライバルが多いです。
内定を獲得するのも一苦労ですよね。
正社員募集でなかなか内定を獲得できない人は、契約社員スタートの求人も検討しましょう。
世の中の大半は「契約社員=安定しない」という固定イメージだけで応募しない人が沢山います。なので、正社員募集と比べてライバルが少ないです。
まずは、契約社員としての実績を積むことで、転職する際に有利になったり、その会社の登用制度で正社員になれる可能性も十分あります。
正社員の求人だけで戦っていた人は、契約社員も前向きに考えてみましょう。
企業(契約社員求人)の選び方
契約社員もアリかなと思ってきたけど、企業や求人の選び方ってあるの?
未経験から挑戦するなら契約社員の求人もありです。しかし、求人を選ぶ時には注意が必要です。
以下では、契約社員求人を選ぶ際のポイントについて紹介します。
正社員への登用制度がある
まず、正社員への登用制度がある求人を選びましょう。
また、応募先の企業で契約社員から正社員になった人がいるかも重要なポイントです。
この情報は面接に行かないとわからないと思います。しかし、面接官がしっかり説明してくれるのであれば信頼性が高いので面接の際は質問するようにしましょう。
同じ経験の人が正社員になってるよ!など具体的なロールモデルがいると安心ですね。
私の場合は、面接の時、同じように正社員になった人のお話を聞いていたので安心してチャレンジできました。
企業の大きさは中堅以上を目指す
企業の大きさは、中堅以上を選ぶようにしましょう。
少人数の会社や、ベンチャー企業は安定性の面でも心配ですし、契約ルールを無視されて「聞いていた話と違う」ということになりかねません。
「すぐに正社員への登用実績があるという話だったが、3年経っても転換されない…」
「経営が危なくなってしまって、正社員の道がなくなってしまった…」
という話を転職活動中の人から何度か聞きました。
会社=絶対信頼できるという訳ではないので、契約社員を選ぶ際は、土台がしっかりしている企業を選ぶようにしましょう。
従業員100人以上を目安として探すと良いでしょう。大手グループ会社もオススメです。
こんな契約社員の求人には気をつけろ!
契約社員の求人を選ぶ際には、注意が必要なポイントもあります。
以下では、避けるべき契約社員の求人について紹介します。
正社員への登用実績がない
企業が契約社員から正社員への登用実績がない場合、将来的なキャリアアップが難しくなってしまいます。
登用実績があると言いつつも、実績を教えてくれない会社も要注意です。
契約社員から正社員へのステップが存在しない場合、転職を検討せざる負えなくなります。
正社員の登用実績がない、疑わしい企業は避けるようにしましょう。
※あくまで長期的に働きたい場合に限ります。
契約社員でも経験することでキャリアに箔がつくのであれば、転職前提になりますがチャレンジしても良いと考えています。
3~5年の契約満期ぎりぎりまで働かされる
長期間にわたって契約社員を続けるのは、将来を考える上でリスクが大きくなります。
若いうちは良くても、結婚など周りの人に心配させてしまうかもしれません。
なので、できれば1〜2年で正社員になれる見込みがある会社を選びましょう。
3年くらいであれば、まだ許容範囲ですかね。
正社員の登用実績があると言っても、後は自分次第。入社してからの頑張りも大きな評価点なので頑張りましょう。
新規プロジェクトの契約社員
新規プロジェクトに関連した契約社員の求人は、安定性に欠けてしまいます。
ある日突然プロジェクトが終了になってしまう可能性が高いのです。
よっぽど急成長中のサービスや業界でないと、どうなるかは入ってみないとわかりません。
新規プロジェクトの契約社員に応募する際は、プロジェクトの将来性や安定性を十分検討するようにしましょう。
以上、
契約社員の求人を選ぶ際には、そこで経験できることと、リスクを天秤にかけてじっくり検討しましょう。
まとめ|『契約社員=ダメ』ではない!柔軟に考えよう
契約社員としての雇用形態は、一般的には正社員と比較されがちです。
ですが、単純に「契約社員=ダメ」と決めつけてしまうと可能性を狭めてしまいます。
私のように未経験から契約社員でスタートして、正社員になり今のキャリアに繋がっていることもありますし、経験を積むことを優先してあえて契約社員を選ぶ人もいます。
契約社員を選ぶ際には、メリットとデメリットをよく考えて柔軟に動いていきましょう。
以上、さばにぃでした。