接客業しかしたことない人は転職できるのか【誰も教えてくれない転職のリアル】
「接客業の経験だけで転職できるの?」
「接客業にオススメの仕事は?」
接客業しかしたことがないと、この先転職できるのか不安ですよね?
私は学校を卒業して、接客業をしていたのですが、当時はスキルや、能力を意識することなくダラダラ過ごしていました。
ただ、そんな私でも土日休みの仕事に転職したいと考え、行動したところ未経験から大手企業へ転職できました。
本記事では、そんな私の転職経験をもとに「接客業しかしたことがなくても転職できるのか?」について紹介します。
体験談を紹介するだけでなく、今経験している採用のノウハウもあわせてお伝えします。
正直、本記事はみんなが羨むような、人生の大逆転エピソードは一切ありません。むしろ泥臭く地道なものです。
ですが、そんな私だからこそ、未経験で転職できたリアルをお伝えできると考えています。
たまに厳しいことも言いますが、転職のリアルを知りたい方は心して読んでください。
接客業しかしたことなくても転職できる?
接客業の経験だけで転職ができるのか、疑問に思いますよね。
安心してください。
結論からお伝えすると、接客業しか経験がない人でも十分転職は可能です。
実際に私は接客業出身です。特に自慢できる学歴もなく、スキルもない。そんな私でも未経験から大手企業へ転職できました。
接客業のみの経験に自信が無い人でも、以下の点を意識することで転職は可能です。
- 接客業のスキルを活かせる職種を選ぶ
- 未経験から採用されやすい業種を選ぶ
- 自分の強みと経験を言語化する
特に、転職のカギとなるのは、自分自身の強みと接客業で経験したことを理解し言語化すること。そうすることで、新しいキャリアが築けるようになります。
しかし、誰でも簡単に転職できるわけではありません。
なぜなら未経験の転職は、ライバルが多いとも言えるからです。なので、冒頭の文章だけをみて、
ふ〜ん、接客業だけの経験でも転職は簡単なのか。適当に応募してみようっと!
なんて、余裕をぶっかましていると痛い目をみます。
接客業からの転職は十分可能です。しかし、それ相応の努力と覚悟が必要でもあるのです。
決して楽な道のりではないことを理解しておきましょう。
ただし未経験転職は覚悟が必要
今から少々厳しめにお話をします。メンタル弱めの人は、読み飛ばすかブラウザバックしてください。現実を受け止められる人だけ読んでください。
先ほどもお伝えしたように、接客業からの転職は可能です。
ただ、相当の努力が必要になります。
この努力とは何かというと、以下の3点
- 自己分析・職種探し
- 企業・業界研究
- 面接対策
上記3点を死ぬほど頑張らないと、ライバルに負けてしまいます。
- 「なぜその職種を志望したのか?」
- 「接客業をやめたい理由は?」
などなど、考えることはたくさんあります。
更に、【未経験×低学歴】ということであれば、相当数のお見送り連絡が待っていることも覚悟してください。
いざ、良いなと思った求人が大卒以上が必須条件だった…なんてざらです。
- 大手企業で~
- 福利厚生が充実してて~
- 年間120日以上の休日…
なんて言っていたら、いつまで経っても転職できませんよ。そんな好条件に転職できる人は一握りです。
ここ、よく聞いてください。
未経験から転職しようとしているのですから、良い条件ばかりを求めすぎるのはナンセンスです。まずは新しい経験を積むことに集中しないと、未経験からの転職は厳しいでしょう。
ブラック企業に就職しろと言っているワケではないですよ。あくまで、未経験から挑戦できることを最優先の条件に求人を探すようにしてください。
厳しいことを言いましたが、紹介したことを踏まえた上でも、覚悟を持って行動できるなら、転職成功への道は近いです。
あれこれ求めすぎて、足踏みしている人が8割ですから。スタートの時点でリードしているも同然です。
自信を持って挑戦していきましょう。
そもそも今は働き方改革が推進されたり、企業口コミサイトで企業の内部情報が見れたりするようになりました。
なので、とんでもなくやばいブラック企業は減ってきています。やばい企業はみんな就職先に選ばれないので衰退の一途を辿ります。
とはいえ、残業ゼロのスーパーホワイト企業もごく少数。ある程度の残業(月20〜30時間ほど)を許容範囲として、メリハリを持って働ける環境を目指すようにしましょう。
接客業しか経験無くても大丈夫!アピールできる能力3選
接客業しか経験したことがない人も諦めないでください。
接客業を経験しておくことによって、シンプルでありながら、極めるのが難しい能力を自然と蓄えているはずです。
例えば、コミュニケーション能力。コミュニケーション能力はどんな職場でも重要な要素であり、傾聴力や協調性もチームでの協力に役立ちます。
接客業の経験を通じて身につけたスキルは、新しい職場で活かす際に強力な武器となるでしょう。以下、接客業の人がアピールできる能力を3つ選びました。
- コミュニケーション能力
- 傾聴力(ヒアリング)
- 協調性
1.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、人とのコミュニケーションを円滑に行う基本的な能力です。
これは、言葉を使って他の人と会話をすることだけでなく、笑顔やジェスチャー、声のトーンなども含まれます。
接客業でコミュニケーション能力を高めることは、新しい友達を作ったり、会社で協力してプロジェクトを成功させたりするのに役立つ基本的なスキルです。
突然ですが、あなたが面接官だとしましょう。
今まさに2人同時に面接をしていて、それぞれの特徴があった場合、あなたならどっちを採用しますか?
Aさんは高卒ですが、愛想がよくていつも笑顔、コミュニケーションも良好。
Bさんは優秀な学歴ですが、無愛想で質問したことと違った回答をしてくる。
学歴の優秀さで見れば、Bさんですが、コミュニケーション能力を見れば明らかに人柄の良いAさんですよね。
コミュニケーション能力は、チームで仕事をしていくうえで必要不可欠な能力です。
私が尊敬している上司(今は大手企業の広報部長)は、仕事をする上で一番大切な能力を「コミュニケーション能力」と言っていました。
このコミュニケーション能力を接客業は培いやすいと言えるでしょう。
なぜなら、社内のメンバーだけでなく、お客様に対しても最高のおもてなしをしないといけないからです。
その観点から自然とわかりやすく伝える力や、相手目線で対応できるようになるので、自然とコミュニケーション能力は上達します。
コミュニケーション能力でアピールできることがあれば、全面的に押し出していきましょう。
2.傾聴力(ヒアリング)
傾聴力は、相手が話すことを注意深く聞くことができるスキルです。
これは、相手の言っていることを理解し、必要に応じて質問をすることも含まれます。
傾聴力がある人は質問力も高いと言えますね。
接客業では、お客様の要望や質問を正確に理解し、適切に対応する必要があります。
日頃からお客様が言うことを注意深く聞き、対応していることが多いので、傾聴力もアピールできる能力と言えるでしょう。
しかし、傾聴力をアピールする際には注意が必要です。
なぜなら、ただ「傾聴力があります!」だけ伝えても無意味だからです。
「ふ~ん…それで?」で終わりです。
大切なのは「傾聴力と、対応力をかけ合わせる事」
ヒアリングしたことをもとに、迅速かつ丁寧に対応できる。ここまで伝えて初めてGOOD評価です。
忘れないようにしましょう。
3.協調性
協調性は、他の人と協力して一緒に物事を達成する能力です。
これは、チームで一緒に仕事をするときに、お互いに助け合ったり、意見の違いをうまく解決したりするスキルと言えますね。
「接客業=協調性」と言っても過言でないほど、接客業をしていれば自然と身につく能力です。
なぜなら、接客業はチーム全体で迅速な連携が必要な仕事だから。
瞬時に物事を判断し、連携を取っていくためには、ワガママな人だらけだったら成り立ちません。
時には自分の主張も殺しながら、チームのために仕事をこなさないといけません。
協調性は、どんな仕事でも役に立ちます。
特に会社はチームの輪を乱す人を嫌う傾向にあるので、協調性が高い人は重宝されます。特に上司から。
反対に、自分勝手でワガママな人間は避けられることは間違いありません。
当たり前な能力ですが、接客業は協調性をアピールしやすい仕事でもあるので、臆せずアピールしていきましょう。
接客業の経験を活かせる職種3選
接客業で身につけたスキルは、他の仕事でもとても役立ちます。
ここでは、接客業の経験を活かせる職種を3つ紹介します。
主に土日休みができる職種を対象としました。
代表的な職種になりますが、つきつめていけばキャリアアップも可能なので、ぜひ参考にしてください。
営業職
営業職は、商品やサービスを顧客に紹介し、その価値を伝えるお仕事。
初心者でもわかりやすい仕事内容でいうと、例えば、
- 個人向けに保険を売る営業
- 自社製品を売り込むメーカー営業
- さまざまな商品を扱う商社の営業
などが該当しますね。
営業職では、お客様に商品やサービスのメリットを説明し、彼らのニーズに合った提案をします。接客業が一番にスキルを活かせるのは、この営業職だと私は考えています。
なぜなら、営業職に必要なコミュニケーション能力はもちろんのこと、協調性が高いので社内でも円滑に物事を進めていけるからです。
営業職は人と接するお仕事なので、接客業で培った対人能力を評価いただくことが多いですよ
ただ、営業職ってきついノルマがあったり、接待の飲み会が沢山あったりして、大変そうですよね?
私も最初は同じことを考えていました。
ただ、きついノルマや、連日の接待は昔の話で、今はほとんどの企業がメリハリをつけて働ける環境になっています。もちろん、未だに昔の風習を持っているメーカー企業などはありますがごく少数。
営業職は、未経験からチャレンジしやすい仕事でもあるのでチェックしてみてください。
事務職
事務職は、書類の整理やデータ入力など、オフィス内での補助業務を担当するお仕事。
イメージしやすいのは、会社の資料をまとめる事務スタッフや、学校の事務員ですね。
事務職では、書類を整理し、データを入力して情報を整える役割があります。
細かい作業が必要で、正確性も求められるでしょう。また、スケジュール管理や電話応対も行うこともあるので、マルチに動くことが必要になります。
一見、接客業の経験を活かせないように思えますが、それは間違いです。
事務職こそ、社内とのコミュニケーションが必要になりますし、その場の対応力が求められます。
パソコンのタイピングスキルや、エクセルの操作方法などは、後から努力次第でどうとでもなります。ただ、社内の人と円滑にコミュニケーションを取れるスキルは、接客業ならではと言ってもいいでしょう。
ただ、全くパソコンに触れないときついです。
日々タイピング練習をして、アピールできるようにしておきましょう。
あと、事務職に関連する資格を取っておくのもオススメです。面接の際、アピールにもなるので資格取得の勉強もしてください。
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト
- 簿記3級
- ITパスポート
- 秘書検定
- ビジネス文書検定
コールセンタースタッフ
コールセンターの仕事は、電話やメールを通じてお客様の質問や問題に対応する仕事。
初心者にとって身近なイメージは、銀行の電話窓口やカスタマーサポートセンターのオペレーターです。
コールセンターでは、お客様からの問い合わせに答えたり、商品やサービスに関する情報を提供したりします。お客様の要望を正確に理解し、解決策を提供するために、コミュニケーションと傾聴のスキルが重要です。
接客業のお客様対応はもちろんのこと、傾聴力(ヒアリング)を活かせるお仕事ですね。
コールセンターのお仕事によっては、シフト制のものや、夜勤勤務が必要なものもあります。働き方は十分チェックしたうえで応募するようにしましょう。
また、コールセンターの仕事は残業が発生しにくいのも特徴です。私の友人は、ほぼ毎日定時で帰っていました。(羨まし!)
何かしら趣味がある人や、副業をやりたい人はオススメのお仕事かもしれませんね。
補足(1)手に職をつけたいなら
上記で紹介した職種は、特別なスキルも資格もいりません。なので、極論を言えば、思い立ったその日から応募開始可能です。
あなたが思っている以上に早く、転職できてしまうかもしれませんね。
とはいえ、
- 将来的に独立したい
- 場所にこだわらず働きたい
- 手に職をつけたい
ということであれば、デザイナーやエンジニアとしての道をオススメします。
ただし、道のりとしては遠回りになります。その点は十分留意しておきましょう。
というのも、デザイナーやエンジニアで未経験OKの求人があまりにも少なく、ライバルが多すぎるからです。
かつ、デザイナーであれば何もスキルがない人より、美術大学を出ている人の方が優遇されます。エンジニアも何かしら言語を触っている人の方が良いでしょう。
なので、未経験から挑戦しようとするならば、すぐに未経験OKの求人にぶつかっていくの賢明ではありません。まずはスクールに通って、確かなスキルを身に着けてから挑戦しましょう。
ちなみにデザイナーなら、「デジタルハリウッド」。
エンジニアなら「テックアカデミー」がスクールとしてはオススメかと思います。
デジタルハリウッドは、単純に知人で受講している人が多く評判もいいからです。
テックアカデミーは、オンラインプログラミングスクール受講者数No.1という実績を持っているのでオススメにしました。
あくまで自己責任でチェックしてみてください。
補足(2)転職エージェントも活用しよう
- 転職活動が初めてで不安
- どう進めていけばいいかわからない
- 面接練習をしっかりやりたい
という慎重派の人は、転職エージェントの登録もオススメします。
自分一人ではなかなか動けないことも、転職エージェントがサポートしてくれることで、どんどん前に進んでいけます。
私は2回目の転職の時に、転職エージェントを利用しました。
その時はエージェントの人が、自分に合った仕事の紹介から、面接対策までしっかりサポートしてくれました。
正直「とにかく応募しましょう!」と脳筋的に応募を進めてくるエージェントもいましたが、大手転職エージェントでサービスを受ければトラブルは少ないです。
自分一人で転職活動を進められない人は、転職エージェントの利用も選択肢にいれましょう。
まとめ|接客業からの転職は覚悟が必要
本日は「接客業しかしたことない人でも転職は可能なのか?」について紹介しました。
正直なところ、接客業から未経験の仕事に転職するのは簡単な道のりではありません。大量のお見送りメールに心折れそうになることもあるでしょう。
しかし、接客業での経験を活かせる仕事はたくさんあります。
接客業で得たスキルを活かして、諦めずに転職活動を進めていきましょう。
転職検討中のあなたへ
いま、転職活動をする気がなくても転職サイトに登録をしておくことをオススメします。
なぜなら、転職というのは一期一会だからです。
転職は、欲しいと思った時に通販サイトからいつでも買えるわけではありません。
人と人が出会う、まさに運命のようなところがあるのです。(少々、クサイ発言をしてしまいました。汗)
もし仮に転職活動をする気が無くても、自分にぴったりの案件が流れ星の如く流れてくるかもしれません。ただ、そのチャンスは転職サイトに登録をしておかないと発見できないのです。
これは押し売りではなく、事実を伝えています。
転職サイトに登録して希望条件を登録しておけば、あなたの希望にマッチしたお仕事をメールで教えてくれます。
更に、【転職という選択肢】を持っておくだけで、今の職場にしがみつくことなく過ごせるようになりますよ。
何か嫌なことがあれば「どうせ転職できるし!」と思えればだいぶ楽になるのでオススメです。私も休憩中によく転職サイトを見てました。
切羽詰まってからだと正常な判断ができなくなるので、前もって準備しておきましょう。
最後になりますが、いま転職する気がなくても、転職サイトに登録しておくだけでチャンスは広がります。
転職サイトに登録して、自分のキャリアを考えるきっかけにしましょう。
以上、さばにぃでした。